Bruges

まるで夢の世界にいるみたい、と言われます。ブルージュは、長い間忘れ去られていた、おとぎ話のような魅惑に満ちた街。格子状に広がる運河を思い描いてください。チョコレートの甘い香りが漂っています。街角の隅々に息をのむような中世の面影がひそんでいて、見つけてもらうのを待っています。フランダースの宝石ブルージュで最高の2日間を過ごしていただくために、このガイドを作成してみました。

1日目

午前の探訪

ブルージュに着いたらまず、にぎやかなマルクト広場に行ってみたくなるでしょう。かわいらしい切妻屋根のギルドハウスたちに囲まれたこの広場には、荘厳な鐘楼があり、多くの人々が行き交う場所の一つとなっています。レストラン、チョコレートショップ、伝統製法で造ったベルギービールなどを楽しめる場所がたくさんあります。鐘楼の366段の階段を空いている時間に昇るなら、早めに出かけるのがお薦め。頂上からのパノラマの眺望には、頑張って昇ってみる価値があります。

Market Square Bruges

広場の反対側にある、ヒストリウム・ブルージュでは、15世紀の人々の日常生活に浸ることができます。その後、黄褐色の飲み物がお好きな方は、ブルージュ・ビール・ミュージアムのインタラクティブなツアーに参加してみましょう。ビールには興味なしという方は、聖血礼拝堂ゴシック様式の内装が圧巻の市庁舎を訪ねてはいかがでしょう。

City Hall Bruges

午後は初期フランドル派を

お腹がすいたら(喉が渇いたら)、ブルゴーニュ・デ・フランドル醸造所のバーに立ち寄ってみてください。醸造所の看板銘柄フランダースのレッド・エールとともに、チーズの盛り合わせなどの軽食やおつまみを楽しめます。お腹が満たされたら、今度はフランダース初期派の作品で目を楽しませるのはどうでしょう。ブルージュが誇る美術館の一つグルーニング美術館では、ファン・エイクの傑作「ファン・デル・パーレの聖母子」を鑑賞することができます。

Groeninge Museum Bruges (c) Kris De Smedt

ボニファシウス橋を渡りながら景観を楽しんだら、いまはメムリンク美術館となっている11世紀の聖ヨハネ病院に行ってみましょう。ここには、著名な初期フランドル派の画家ハンス・メムリンクが描いた6つの作品が見事に展示されています。聖ウルスラの聖遺物箱は驚嘆に値するでしょう。じっくりと鑑賞したら、運河を渡り、ショコラテリ・スックルブックのカフェで、ちょっと休憩するのはいかが? 居心地のいい家族経営のカフェで、コーヒー、ホットチョコレート、ワッフル、それと魅力満点の自家製ベルギー・チョコレートの数々を試してみましょう。

Proeverij Sukerbuyc Bruges

夜のエンターテイメント

一日の終わりが近づくと、多くの人々が帰途につきます。でも、ご心配なく。日が沈んでからも、ブルージュにはエンターテイメントがたくさんあります。コンセルトへボウでは、最先端のヴィジュアルアーティスト、ミュージシャン、ダンサーの素晴らしいパフォーマンスをお楽しみいただけます。

Concert Hall Bruges

地元料理のディナーを味わうなら、フランダースのビーフシチュー(スト―フレース)、タルタルステーキはいかが? ブルージュは海に近いので、北海小エビのコロッケやムール貝もお薦めです。夜更けまで楽しみたければ27b Flatへ。心地よい雰囲気と、新人から著名アーティストまで幅広いライブ演奏で知られるジャズ・クラブです。

Mussels

2日目

自転車でスタート

ブルージュは、フランダースの他の街と同様に、徒歩で十分観光できますが、もう少しだけ足を延ばすなら、自転車で探検するのがベストです。ブルージュの中心から、自転車でちょうどよい距離にいくつかの街があります。お薦めの一つはダムでしょう。運河に沿って、ダムの風車までの景観の美しいサイクリングは、平坦で走りやすい道なので、どんな年齢の方でも楽しめます。マリーおばさん(Tante Marie)でちょっと休憩。自家製ジャムや地元の名産品、名物のコーヒーや紅茶で知られる心地よいスポットです。

Damme

帰りには、13世紀以来、ブルージュの城壁にある風車に立ち寄るのもお忘れなく。現存する4つの風車のうち、聖ヤコブの家(Sint-Jansjuis)は今も粉をひき続ける風車で、見学も可能です。

Sint-Janshuis Bruges

午後のお楽しみ

次に、民俗学ミュージアムを探訪してみていただきたい。訪れる人は少ないながら隠れた貴石ともいえる、この17世紀の救貧院では、かつての教室、薬局、フランダース風リビングルームなどを見て回ることができます。見学を終えたら、2015年に創業500年を祝ったばかりの最も古いパブ「カフェ・フリッシンゲ」で、渇いた喉を潤してはいかがでしょう。

ブルージュに来て、洗練されたショコラティエの作品を試さないてはありません。チョコレート・ラインは、「ショック・オー・ラティエ」の異名をとるドミニク・ペルソーンの店。ちょっと変わった素材(たとえば、ベーコン、ワサビ、タバコなど)を使ったスイーツで、一躍世界で知られるようになりました。ここでは、カカオ・パウダーを鼻から吸いこむロックンロール・チョコレート・シューター(吸引器)まで売っています。気の弱い方には刺激が強すぎるかもしれませんが…

The Chocolate Line Bruges

ブルージュよ、さようなら

現存する最古の醸造所の一つと言えばデ・ハルフマーン。ここでは、ビール造りの工程を見せるツアーも開催しています。そのハイライトは、屋上からのブルージュの眺望と、できたての新鮮なビールの試飲。醸造所を出たら、ユネスコの世界遺産にも登録されているベギン会院を訪ねるのを忘れずに。ここはいまでも、ベネディクト会の修道女たちが住み続ける、俗世界とは離されたコミュニティです。切妻屋根の白壁の家々、静寂な中庭…時空を超えた感覚に包まれるでしょう。

The Beguinage Bruges

ミネワーテル公園(Minnewater Park)を散策して、ブルージュの想い出を締めくくってはいかがでしょう。深々とした木々に囲まれた愛の湖をゆっくり眺めてください。言い伝えでは、湖にかかる橋をパートナーと渡れば、永遠の愛が成就されるとされています。成就してもしなくても…ブルージュの想い出はきっと永遠に心に残り続けるでしょう。

Minnewater Bruges

お薦めしたいところが多すぎて、やっぱり2日間では、この美しい街のほんの一部しかご紹介できません。驚くべき歴史、心地よい雰囲気、美味しくて思わず食べ過ぎてしまうチョコレートのどれをとっても、ブルージュを再訪したくなることでしょう。

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