View Brussels
ブリュッセルには素晴らしいものがたくさんあります。プラリネが発明されたのもここ、世界的に有名な美術品など貴重なもの多数あり、誰もが知っているブリュッセルのシンボル「小便小僧」もあります。もし滞在が2日間しかなかったら、何から始めましょうか。 アトミウムに見とれてみる? タンタンの足跡を訪ねてみる? アールヌーヴォー建築、荘厳なグランプラス、あるいは立派なミュージアムの数々に浸ってみる? たくさんの見どころから、今回は芸術や文化にあふれるブリュッセルを2日間でご案内します。

一日目

洗練の一日は芸術鑑賞から

ブリュッセル中央駅を出ると、ベルギー王立美術館の入り口はすぐそこです。王立美術館は6つの部門に分かれていて、それぞれの美術館で多くの優れた逸品を展示しています。巨匠達の筆さばきに魅了されたい方は、古典美術館で15~18世紀にかけての欧州の画家たちの作品を鑑賞しましょう。ヒエロニムス・ボス、ハンス・メムリンク、ピーテル・ブリューゲル(父)、ピーテル・パウル・ルーベンスの傑作は必見です。

シュールレアリスムが好きな方は、マグリット美術館へどうぞ。青リンゴと山高帽をアートの次元に高めたベルギー・シュールレアリスムの画家ルネ・マグリットの作品のみを展示する美術館です。

Royal Museums of Fine Arts of Belgium

ちょっと違ったものに触れたくなったら、世界でも貴重な約7000点の楽器コレクションを収蔵するMIM楽器ミュージアムがぴったりくるかもしれません。グラスハーモニカから、ハーディーガーディーまで何でも揃っています。なかでも呼び物の一つは19世紀のコンポニウム。これは、同じメロディを繰り返さずに、様々な音楽を果てしなく演奏する驚くべき楽器です。

Music Instrument Museum (c)Milo Profi

午後はアトミウムへ

メトロに乗って次なる目的地へ。途中、駅の壁タイルにも注目してください。高い芸術性に驚くことでしょう。

キラキラ輝く、巨大な塊「アトミウム」の最寄りはヘイゼル駅です。高さ102メートルもある9つの球体は、鉄の結晶を1650億倍に拡大したもの。アトミウムには、欧州最長のエスカレーター、様々な芸術作品の展示、レストランなどがあり、素晴らしいブリュッセルの眺望が楽しめます。

Atomium (c)SABAM2016 -Chirstophe Licoppe befocus

夜もアートを楽しんで

初日の終わりは、徒歩でイクセル地区のアールヌーヴォー建築めぐりを楽しんでみませんか。メトロのオルタ駅で降りれば、オルタ美術館とルイーズ通りまで足を延ばせるかもしれません。とはいえ、素晴らしい建築物を眺めながら街を散策するだけでも、十分満足できるでしょう。もし疲れてしまったら、カフェ・メトロポールでコーヒーを味わいながら、その建築に見とれるだけでも。もちろん、コム・シェ・ソワなら最高の料理、忘れがたいアールヌーヴォーのインテリア、驚きのワインコレクションを一度に楽しむことができます。芸術の香り高いブリュッセルでの初日を締めくくるのに、最高の場所かもしれません。

Louiza Lane

2日目

政治の芸術

早朝の ― あるいはお昼近くの ― 散歩は爽快です。特に、独立50周年門公園が格別。たくさんの銅像や記念碑がありますが、まずはオートワールド・ヴィンテージ・カー・ミュージアムに行ってみたくなるでしょう。ブガッティ、ベントレーをはじめ、ベルギー王室がかつて所有していたいくつものリムジンなど目を見張るコレクションがあります。

この付近に出かけたら、パーラメンタリウムもお忘れなく。このミュージアムは、EU(欧州連合)の歴史、機能、役目などを検証するために作られました。工夫されたバラエティ豊かな展示やマルチメディアのおかげで、とても楽しくダイナミックかつインタラクティブな体験ができます。

パーラメンタリウムの次は、メゾン・アントワンへ。1948年の創業以来、ここは、ベルギー自慢の「カリカリで黄金色のフリッツ(フライドポテト)」を美味しく揚げるその技で人気を誇ってきた店です。

Jubelpark

折衷芸術を体験

ブリュッセルのシンボル「グランプラス」には思わず言葉を失ってしまうかもしれません。広場は、素晴らしく壮麗な建築物に囲まれています。金色が絶妙に配された美しい彫刻が施された、絢爛たるギルドハウスが光を受けてきらびやかに輝いています。一方、レース細工のように落ち着いたブリュッセル市ミュージアムの正面は対照的。高い塔がひときわ目立つ市庁舎は、グランプラスの中心的存在です。塔を挟んだ建物の左右が不均衡なことから、予定外の拡張が行われたとか、建築家がミスをしたために塔から飛び降り自殺を図ったなどの話が語り継がれています。こうした話はグランプラスの謎を深め、ベルギーやベルギーらしさを語る神話となっています。

少し喉が渇いたら ― もしくは、なんとしても奇妙な体験をしてみたいという方は ― ル・セルキュイ(棺桶)という名のカクテル・バーを探してください。骸骨が飾られ、棺でできたテーブルの上で、しゃれこうべ型のカップをもって、不気味なひとときが楽しめるのです。

Brussels Grand Place

小便小僧、ピンクの象、王室、そして漫画のキャラクター

小道を進み、タンタンの壁画の横を通って、小便小僧が目を光らせている角まで歩いてみましょう。ブリュッセルのシンボルであるこの小さな銅像は、重要なイベントや記念日ごとに、それにちなんだ服装に身を包みます。小便小僧は有名ですが、この少年が銅像となった正確な理由は伝わっていません。おしっこをかけて火を消そうとした? 敵の将軍に向かって放尿した? その他いくつもある逸話の中に、真実があるのかもしれません。

少し歩くと、レストラン街の「リュー・デ・ブシェー(肉屋横丁)」を通って、ジェネキン・ピス(小便小僧の少女版)に到着します。ビールを1、2杯――いえいえ、3,162杯はいかがですか? デリリウム・カフェは、市販される最も多くのビールを扱うカフェとして、ギネスブックにその記録が認定されています。デリリウム・トレメンス(アル中による禁断症状)というビールはいかが? このビールには、飲むとピンク色の象が見えるという逸話があるのですが、一方で、世界でもっとも美味しいビールの一つに何度も選出されています。

Colourful statues of Manneken Pis Brussels (c) Pieter Heremans

2日間の滞在中にちょっとした贅沢気分を味わってみたい。そんなときは、ロイヤル・ギャラリー・サンチュベールで、王家の一員の気分で楽しむショッピングはいかがでしょう。見事な建築のこのアーケードには、様々なお店、カフェ、そしてベルギー・プラリネを発明したノイハウスを始め、多くのチョコレート店が軒を連ねています。

タンタン、アステリックス、スマーフ、ラッキールーク、あるいは漫画全般に興味がある方は、ベルギー漫画センターで、700人を超えるベルギーの漫画家たちが、ペンと筆で描き続けた「第九の芸術」の豊かさと深みをぜひ体験してください。漫画が子どもだけのものだなんて言わせません。

Royal Galleries Brussels

輝く宵を

美食の町ブリュッセルで、本当に美味しいものを試してみませんか? 例えば、ミシュラン星付きレストランBon-Bonでは個性的で味わい深い食事が楽しめます。中心街から少し離れますが、7品のフルコースを堪能するならここはお薦めです。

魚やムール貝といった魚介類がお好きなら、ぜひ聖カトリーヌ広場(Place Saint Catherine)へ。この界隈のレストランで出される魚介類は、その日の仕入れで変わるので、新鮮で美味しい食事が期待できます。

食事の後は、ア・ラ・モール・シュビッツ(A La Mort Subite)で、ビールでのどを潤してはいかがでしょう。アールヌーヴォー様式の内装が美しいこのカフェは、観光客だけでなく地元の人々もお気に入り。店名は、ビールの名前にもなっています。「モール・シュビッツ」とは、「突然死」という意味であることは、お知らせしておいた方がよいかもしれませんね。

Place De Saint Catherine (c)visitbrussels - Eric Danhier

まだ元気が残っているなら、ブリュッセルでの2日間の締めくくりに、聖ミシェルと聖ギュデュルの大聖堂を訪ねてみませんか。ゴシック建築の傑作を味わうには、見事な外壁を見るだけでも十分。その驚くべき美しい装飾は、いつまでも忘れられない感動をもたらすでしょう。夜でも見える? 大丈夫、白い石作りなので夜も浮き立っています。感動の準備はできていますか?

Cathedral of Saint Michael and Saint Gudula

ベルギーの首都の楽しみを少しだけご紹介しました。発見したり楽しんだりしていただきたいことがまだまだあります。ブリュッセルは2日間で見尽くすには、とても足りないのです。

Back to top