Man on a bicycle in Leuven - banner image

600年の歴史ある大学と、活気あふれる雰囲気、素晴らしい庭園、さらにはユニークな芸術作品が見られる都市とは、いったいどんなところでしょう。
有名なゴシック様式の市庁舎、興味深い歴史をもつステラ・アルトワ醸造所、美味しい地元の料理などが訪れた人を魅了するルーヴェン。2日間でこの街の魅力を見つけてください。 

1日目

鐘、本、昆虫、奇妙なモニュメント

ルーヴェンを歩いていると、明るく幸せな雰囲気が伝わってきます。駅前の大通りBondgenotenlaan(ボンテヘノーテンラーン)を街の中心に向かって歩いてみてください。学生達が自転車をこぎ、カフェでおしゃべりし、生活している様子からカジュアルな雰囲気がすぐに伝わってきます。

ブリュッセルには巨大な原子(アトミウム)、アントワープには港に壮大なダイヤモンド(ポートハウス)が輝いています。フランダースの都市には、必ず奇妙なデザイン・オブジェがあると思いませんか?ルーヴェンにもあります!大学図書館前のMonseigneur Ladeuzeplein(モンセニョール・ラデゥーズプレイン)のトーテムです。これは芸術家ヤン・ファーブルがルーヴェン大学と市の協力を得て制作したもの。巨大な虫に突き刺さる23メートルの針が、ネオクラシック様式の大学図書館を背景にしてそびえ立つその姿はとにかくシュール。ルーヴェン気質の象徴ともいえるものです。

The 'Monseigneur Ladeuzeplein' in Leuven

大学図書館とその塔は必見。2つの大戦中に図書館がドイツ侵略軍によって破壊された後、様々な善意による資金により再建されたという、人類の善行や蛮行の歴史が塔の下層階に展示されています。大学の宝ともいえる閲覧室には、独特な雰囲気があります。塔の鐘は軽やかに時報を告げます。運が良ければ、カリヨン・コンサートに出会うかもしれません。最上階のバルコニーからは、街の素晴らしい眺望。毎週金曜日は、市場の賑やかな様子を眺めることができます。

すぐそばに、ルーヴェンと周辺のフランダース・ブラバント地方に焦点を当てた、素晴らしいアートコレクションを所蔵するミュージアムMがあります。ヤン・ロンバウツ一世、ヨス・ヴァンデル・バーレンなどのフランダースの巨匠たちの傑作と、コンテンポラリーな彫刻、絵画、日常オブジェなどが展示されています。

University Library in Leuven (c) Toerisme Leuven

マルクト広場(グロートマルクト)

マルクト広場として知られるルーヴェンの中心では、二つの見事な建物に注目してみましょう。一つ目は、1000年の歴史を誇り、高さ91メートルを超えるフランダース後期ゴシック建築の最高峰聖ピーター教会です。教会内には、優れた芸術作品が目白押し。ディルク・バウツの『最後の晩餐』や『聖エラスムスの殉教』、ルーヴェンのエンブレムともなっているコラス・デゥブライネの『聖母子』などがあります。そして、最も印象に残るのは、等身大のサンテンの聖ノーバートが落馬する様子が刻み込まれた樫の木の説教壇でしょう。

The City Hall (Het Stadhuis) in Leuven

広場の反対側にある市庁舎は、ルーヴェンの誇りであり歓喜のシンボル。見事な装飾が施された外壁はまるでレースのような細工の美しさ。ルーヴェンの栄誉殿堂に名を連ねる

が彫られています。ガイドツアーで、これらの彫像について知り、コンスタンタン・ミュニエルやジェフ・ランボーらの彫刻も鑑賞することができます。

Close up of the City Hall in Leuven

ルーヴェン大学

ベルギー最大の大学である、ルーヴェン・カトリック大学は、ルーヴェンのまさに中心的存在。大学病院や市内のミュージアムは、なんらかの形で大学と関係しています。1425年以来、この地にある大学の長い歴史こそが、見事な建築物と芸術品の数々を残してきた所以です。時間節約のために、まず大学会館へ。昔の織物市場が、小さなミュージアムと心地よいカフェとなっています。大学生活の賑わいを眺めながら、コーヒーでリラックスするには最適なところです。

The University Hall in Leuven (c) Toerisme Leuven

ちょっとお腹が空いたら、界隈の素敵なレストランを覗いてみましょう。EssenCiel(エッセンシエル)では、「フランダースのキッチンの反逆者たち」に選ばれたシェフのニール・ブランツが、新鮮で、ピュアで、全く新しい味を楽しませてくれます。Domus(ドミュス)では、心のこもった料理が自家製ビールとともに味わえます。ルーヴェン魂を味わうなら、この街ならではの変わった料理とインテリアのDe Werf(デゥ・ウェルフ)へ。広いテラスが楽しさと開放感を演出する、学生に人気のスポットです。

The Grote Markt (Grand Place) in Leuven- iStock

イエズス会の聖堂として建てられた聖ミカエル教会はここから目と鼻の先です。「外の祭壇」とも呼ばれる豊かな装飾の施された外壁があり、ルーヴェンでもっとも美しい教会の一つに数えられています。美しいドーム型の天井に届く、白い砂岩の柱が特徴的な内部空間は、太陽の光に美しく輝いています。

St. Michael's Church (Sint-Michielskerk) in Leuven

パーク・アベイとパルカム

さて、少し遠出をしてパーク・アベイ(火~日、午前10時~午後5時)に行ってみましょう。ここは、かつてはベルギーで最も知られた修道院で、そして最も保存状態のよい修道院の一つです。つかの間の安らぎと静けさを味わうには最高の場所ですが、建物内を見学する場合は、それぞれの開館時間を確認してください。池が点在する広い公園は、サイクリング、ジョギング、歩くだけでもリフレッシュできます。さらに園内の農場に立ち寄って新鮮な自家製食品を試したり、グレゴリオ聖歌を聞きにハウス・オブ・ポリフォニーを訪れ、最新の音楽研究の成果を知るのもよいかもしれません。
福音者聖ヨハネ教会(金~日、午後1時半~4時半)もお薦めです。1129年建立のこの教会は、シンプルな装飾が美しい。修道士、修道女、隠遁者や隠修士たちの芸術的財宝や聖像などに興味があるなら、パルカム(PARCUM、火~日、午前10時~午後5時)へ。改装されたばかりのこのミュージアムは、宗教、芸術、文化が交差した驚くべきコレクションを収蔵しています。数百年前から存在する展示物が、現代にも通じる宗教や社会のあり方を語りかけます。

Park Abbey Leuven (Abdij van Park) (c) KU Leuven

夜のお楽しみ

数えきれないほどの種類のクラフトビールを造るベルギーの、国際的な大学都市に来たら、必ず飲みたいものがありますよね?

アウド・マルクトへ繰り出してみましょう。「欧州一長いバー通り」と呼ばれるからには、お好みの店が見つかるはずです。カジュアルで、陽気でリラックスした雰囲気を気に入っていただけるでしょう。選択肢がありすぎますが、学長という意味のDe Rector(デゥ・レクトル)、グラスを傾けてのおしゃべりにぴったりなDen Brosser(デン・ブロッセル=怠け者)、いつも大変な賑わいのCafé Belge(カフェ・ベルジュ)、ビールの品揃えが豊富なDe Bierkelder(デゥ・ビールケルダー)あたりから回ってみましょうか。これらを制覇したとしても、まだまだ試したいところは尽きません。

The Oude Markt Square in Leuven

2日目

静かなくつろぎの朝

ユネスコの世界遺産に登録されているフランダースのベギン会院。そこは、未婚女性や未亡人が出家せずに働きながら、献身的な生活を営むことのできる共同体の場でした。3万㎡余りの土地に300世帯が集まるルーヴェンの大ベギン会は、現存するものの中で、最大規模で最も魅力あふれるものの一つです。

いくつもの小道や小さな庭に沿って建てられた家々、ベギン会院自体が一つの村を形成しています。デイル川を渡るいくつかの小橋や建物がこじんまりしているので、まるでおとぎの国にいる気分が味わえます。ぜひ、ゴシック建築の教会を訪れ、かわいらしいステンドグラスの窓や30分おきにベギンのメロディを奏でる小さなカリヨンにも注目してください。

The Great Beguinage in Leuven (Het Groot Begijnhof)

ランチタイムのおもてなし

デイル川を北上するとデイル公園があります。街中にあるこの美しい公園は魅力的なだけではなく、とてもロマンチック。小さな橋はかわいらしいし、草木はまるで絵のよう。その静けさはリラックスにも、ピクニックにもぴったりです。植物園はベルギー最古の1738年設立で、公園部分とは全く異なる趣きがあります。草木のバラエティが豊富で、巨大な温室では、たくさんの彫像、アート作品、カラフルな色彩が楽しめます。

ランチはぜひ、Improvisio(インプロヴィジオ)で。ここの良さは、美味しい料理だけではありません。レストランは18世紀の病院の中庭にあり、びっくりするほど静か。ミュージアム・ヒスターUZへ向かう途中にあります。

ミュージアム・ヒスターUZは、写真、実際にここで使われた医療器具類、教科書などを展示しています。1850年から第二次世界大戦までの多くの物語を伝え、医療界の変遷や病院がどのように機能していたのかについて学べます。

The Botanical Garden in Leuven (c) Layla Aerts

ステラ・アルトワでの午後

ルーヴェンでのハイライトの一つは、街中の小道を歩き回ること。新旧の驚くような建築物にハッとしたり、発見上手な人なら、ちょっと変わった小さなアートギャラリーやアンティークショップなどを見つけて、ルーヴェンの魅力に取りつかれてしまうでしょう。

とはいっても街の北にある、ステラ・アルトワ醸造所を見ずに帰るわけにはいきません。世界的に有名な醸造所で、1366年以来の歴史を辿り、瓶詰工場を見学し、600年の伝統あるクラフトビールと最新技術の融合を、見学ツアーでしっかりとご覧いただけます。もちろん、最後は味で判断。ツアーの最後にできたてのステラ・アルトワが待っています。乾杯!

注意:見学ツアーの入場券は、醸造所で入手できないこともあります。前もって、オンラインで購入することをお薦めします。

Stella Artois Brewery (c) Toerisme Leuven

ルーヴェンでの2日間はいかがでしたか?実はもっと見てほしいものがたくさんあります。ウィンドーショッピングをしたり、気持ちよいテラスで喉をうるおしたり、歴史いっぱいの街で迷子になってみたくなる…再訪してまた味わいたい独特の雰囲気がルーヴェンにはあります。 

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