View of Antwerp
アントワープでは時間はいくらあっても足りません。見たいものが多すぎて…ルーベンスの家に飾られた宝物の数々、先進的な建築、世界的に知られるファッション、欧州最大級の港… どこから始めましょうか。2日で無駄なく、たくさん巡るには?

1日目

午前は、コミック、動物園、ダイアモンドへ

アントワープ中央駅 に到着したら、ハッと息をのむドーム型の天井、きらびやかな装飾の施された時計、広々とした駅のホールをじっくりと見てみましょう。1905年以来、駅に到着した多くの訪問者が、アントワープで最初に感嘆する光景です。駅というよりも、むしろ大聖堂を思わせる建築は、建築における折衷様式であり、思わず息をのむほどの傑作です。駅の建物の中には、コミック遊園地 があります。4階建ての建物に60の乗物が入っていて、ベルギーらしいコミックやアートの世界を旅することができます

Main entrance hall of the Central Station in Antwerp

駅を出てすぐ右手に、アントワープ動物園 があります。世界で最も古い動物園の一つです。ライオンやトラやクマといった動物はあまり…という方は、ダイアモンド街 を探訪してみませんか。ここには、高価な原石、まばゆい研磨済みのダイヤ、目を見張るディスプレーの店が並んでいます。土曜は遅くまで営業し、日曜は休業という店もあるので、営業時間を確認してから出かけましょう。

Entrance gate Zoo of Antwerp

メイール通りからルーベンスの家へ:一味違う午後を

輝くダイアモンドを出発し、ファッション・ショップ、レストラン、カフェ、壮麗なロココ調の建物が立ち並ぶメイール通り へ移動します。フランダースのバロック画家ピーテル・パウル・ルーベンス も、かつてこの界隈に住んでおり、発想を得たり、くつろいだりするためにメイール通りを訪れました。貴族の館のようなルーベンスの自宅は「ルーベンスの家」という美術館となっています。ルーベンスのアトリエに足を踏み入れ、その世界を体験し、「アダムとイヴ」 「受胎告知」 などの傑作の数々と、アンソニー・ヴァン・ダイクピーテル・ブリューゲル など同時代に活躍した巨匠の作品を鑑賞しましょう。

Rococo buildings on the Meir in Antwerp

モダンアートとファッションで洗練された夜を

「ルーベンスの家」だけで2日間過ごすこともできますが、他にも見てほしいものがたくさんあります。たとえば、AMUZ国際音楽センターでのコンサートはいかが?かつての教会が素敵なコンサートホールに生まれ変わっています。MHKAモダンアートミュージアム を覗いてみませんか?「演ずる」アート、現代アートへの批評、今日の多極化した世界に焦点を当てた刺激的なミュージアムです。MoMu ファッションミュージアムの方がお好みの方もいるかもしれません。ファッショニスタなら、アヴァンギャルドなデザイナーの展示にきっと感嘆することでしょう。アントワープやベルギー出身のデザイナーを中心に、定期的に企画展を開催。アントワープ・シックスとして世界に知られるようになった、地元のファッションデザイナーならではの作品世界に没頭するのに最適な場所です。

M HKA Antwerp - Museum of contemporary Art

2日目

午前は、昔の時代にタイムトリップ

プランタン=モレトゥス博物館 に一歩入れば、16世紀にタイムトリップ。この大きな建物は、かつて欧州の印刷業の原動力となり、当時の最も重要な印刷物のいくつかはここで生まれました。印刷機は今も当時のまま保存されています。金塗りの革で飾られた豪奢な壁、ライブラリーの驚くべき蔵書、タペストリー、ルーベンス作も含む絵画、5つの言語で書かれた聖書などを筆頭に、貴重なものがたくさん見つかります。ここは単独の博物館として、世界で初めてユネスコの世界文化遺産に登録された博物館です。

Plantin-Moretus Museum in Antwerp - © Antwerpen Toerisme en Congres

すぐそばにある聖母大聖堂 は必見です。1321年建造の巨大なゴシック様式の教会には、ルーベンス作の「キリストの昇架」 「キリストの降架」 「聖母被昇天」 があります。上を見上げて、天井のフレスコ画を鑑賞するもよし、驚嘆に値する芸術作品の数々が並ぶ回廊をただただ眺めながら歩いてみるもよし…。

Cathedral of our Lady in Antwerp

芸術、建築、そして数世紀続く舞踊、オペラ、音楽

壮観なアントワープ市庁舎 と興味深いブラボーの噴水のあるマルクト広場へ行ってみましょう。この噴水は、市の名前についての伝説を表しています。その昔、ブラボーという名の英雄が、邪悪な巨人アンチゴンの手を切り落とし、スヘルデ川に投げ捨てたというお話です。蘭語で「手」は「アント」、「投げる」は「ウェルペン」――そこで、アントウェルペン(アントワープの蘭語名)になったというわけです。噴水の正面に市庁舎があります。アントワープの市庁舎は、欧州ルネサンス建築の最高傑作(特に、行政の建物として)の一つと見なされています。

スヘルデ川に向かって歩いていくと、文化遺産となっている美しい建物やかつての肉市場「フレースハイス博物館」が見えます。ここでは、600年にわたる舞踊、オペラ、音楽と楽器の驚くべきコレクションを展示しています。

Brabo Fountain on the Market Square in Antwerp

旧市街から港までの大パノラマで、アントワープを見納める

スヘルデ川にそって北上するとアントワープ港 に着きます。ボートやバスによるツアー、あるいは自分で自転車を走らせて、活気ある港を探訪してみてください。港を管理する港湾局の本部ビルで、ぜひ足を止めて眺めてみましょう。ザハ・ハディド の手になるこの光り輝く建造物は、百聞は一見にしかずという言葉がぴったり。

Port House of Antwerp

その後は、MASミュージアム へ。アントワープの海運史が、写真、現代アート、彫塑などで展示されています。ここに来たら、アントワープの360度パノラマ展望が無料で見られる建物の屋上へ上がってみましょう。運がよければ、アントワープに沈む夕日を眺めることができるでしょう。アントワープ観光の仕上げに最高の場所です。

Museum MAS in Antwerp

2日間でどうしても見ていただきたいものを、詰め込んでご紹介しました。もちろん、これが全てではありません。まだまだ数え切れない、とっておきのスポットや楽しいことがあなたを待っています。アントワープは常に新しいものが生まれ続ける街。何度でも訪れたくなる街なのです。

レストランとナイトライフ

アントワープには、美食の方をうならせるレストランがあります。ミシュラン星付きのエピスリ・デュ・シルク(L’épicerie du Cirque ) では、洗練された料理をカジュアルでリラックスした雰囲気の中で味わえます。ザ・ジェーン(The Jane ) は、究極の食体験をもたらしてくれます。ただし、早めのご予約を。アントワープの美しい市庁舎の中にあるヘット・へレクト(Het Gerecht) も高い評価を得ています。手ごろな値段で食べられるのは、伝統の手作りフリットを出すフリッチュール・ロー(Frituur Lo ) 。アントワープで一番と評判のフリットは、シンプルに美味しい!ナイトライフを楽しむなら、本格的なアントワープのビアカフェのワーグスタック(Waagstuk )が 雰囲気抜群。ジャズの生演奏があるデゥ・ミューズ(De Muze ) 、明け方まで踊れるカフェ・ダンヴェルス(Café d’Anvers ) もお勧めです。

L'épicerie du Cirque - Chef Dennis Broeckx
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