Flanders' green fields - air photo

冬が終わり、春の香りが風に乗ってやってきました。穏やかな春のフランダースには、花々が美しいスポットが楽しめるのはもちろん、美味しいお食事やベルギービールを気持ちの良いテラスで味わったり、シーズン初めの自転車ロードレースを観戦したり、サイクリングを始めたり…たくさんの楽しみにあふれています。春のフランダースでぜひ訪れてみたい10のスポットはこちら。

1. ブリュッセル・フロラリア

ブリュッセル郊外にあるグロート・ベイハールデン城の庭園は、4月初旬から5月初旬までの1か月間だけ公開されます。ベルギー最大の球根花が観られる場所として多くの人に親しまれています。100万株以上のチューリップ、スイセン、ヒヤシンス、ムスカリ、ユリなどが庭園に咲き乱れ、800種以上の様々な春の花が鮮やかな彩りを見せる、まさに色彩の饗宴です。毎週1万本以上の生花が取り寄せられ、ブーケやフラワーアレンジメントが展示される温室も必見。

Floralia Brussels

2. ハルの森

ブリュッセル郊外の広大なハルの森 に4月中旬から5月上旬にかけて約3週間、青い小さなブルーベル(野生のヒヤシンス)の花が咲きます。森の中は薄紫の絨毯を敷き詰めたようになり、幻想的な光景が生まれます。森では5月半ばに野生スズランも可憐な風情をみせます。ブリュッセルから鉄道とバスまたはタクシーで1時間ほど。

The 'Hallerbos' in Halle, near Brussels ©www.hallerbos.be

3. ソワーニュの森

ブリュッセル郊外にあるソワーニュの森は、最後の氷河期以降に進化を遂げたヨーロッパ・ブナ の生態系が残されている希少な場所です。2017年7月のユネスコ世界遺産会議により、ベルギーを含む9つの原始ブナ林の一部が世界遺産に認定されました。東京ドーム 約950個の広さをもつ手つかずの森が広がっています。森の中には鳥や動物が生息し、季節ごとの花が咲きます。なかでもハルの森同様、野生のブルーベルの群生は一見の価値があります。

The Sonian Forest (Het Zoniënwoud) - surroundings of Brussels © Groen Vlaams-Brabant

4. 自転車競技の本場

丘陵地帯、石畳、そこを行く自転車競技者たち ― フランダース地方は自転車ロードレースの本場です。毎年、シーズンが始まる春になるとわくわくしてきます。 ドワルス・ドール・フランデレンE3プライス、そしてゲント(ヘント)-ウェベルヘムといった、ジェットコースター のようなレースが数々あります。その中で最も重要で伝統あるレースが、ツール・ド・フランダース です。不滅のヒーローを生むレースです。自転車競技発祥の地を訪れて、歴史が作られる瞬間を体験してみませんか。

Cycling In Flanders

5. 現代美術の巨匠を発見

ブリューゲルルーベンスといったフランダースの巨匠たちは、ヨーロッパ美術史が生まれる場所で活躍した画家です。その後、フランダースの芸術家たちは何世代もその足跡をたどり、ゲント市立現代術館 S.M.A.K のコレクションが誕生します。この現代美術の殿堂は、2019年、創立20周年を迎えます。2,000点を超える豊かなアート・コレクションに浸ることができるミュージアムです。2019年3月16日より、ゲント私立現代美術館の所蔵品の中からの選りすぐりの作品、マルセル・ブロータス(Marcel Broodthaers)リュック・タイマンス(Luc Tuymans)ライナス・ヴァン・デヴェルデ(Rinus Van de Velde)といった現代美術の巨匠たちの隠された宝石のような作品を展示する企画展が始まりました。コレクション(1)/未来ためのハイライトは現代アートファンの必見です。

Ghent - Belfry, Saint Bavo Cathedral

6. 王様の庭園を散歩

フランダースの景観もここを訪れる魅力のひとつです。自然の繊細な香りを楽しみましょう。誰もが楽しめる森や公園、野原がいたるところにあります。そして、春、ベルギー国王がご自身のお庭に招いてくれます。2019年、ラーケン王宮の温室は4月19日から5月10日まで一般公開が予定されています。1年でこの時期だけの特別公開、春のお楽しみです。咲き乱れるアゼリア、円形の壮大な温室、丸天井、そして異国情緒溢れる木々や花々で満たされたガラスの宮殿を散策してみましょう。

Royal Green houses - ©Olivier Polet

7. グルメなお祭り

美食はフランダースの人々のDNAに組み込まれているかのよう。春には素晴らしいフェスティバルがあり、美食への想いを叶えてくれます。3月にはアントワープ・チョコレート・ウィークが、5月にはテイスト・オブ・アントワープが、アントワープ市内のスヘルデ川近くで開催されます。ゲントではゲント・スマークトが行われます。もしあなたが甘党なら、予定表に3月25日の世界ワッフルデーを書き込んでおきましょう。世界中で、ワッフルの日にワッフルを食べるのにフランダース以上の場所はありませんから。

Antwerpen Proeft (c) VisitAntwerp

8. 巨匠の遺産

ピーテル・ブリューゲル(父)はフランダースとその社会を生き生きと描いた巨匠でした。2019年は、彼が亡くなってからちょうど450年目。記念すべき年に、巨匠の残したものを鑑賞しましょう。傑作狂女フリート(1563年)は、修復が終わり、マイヤー・ヴェン・デン・ベルグ美術館に改めて展示されています。ベルギー王立美術館は、世界で2番目に大きなブリューゲルのコレクションを所蔵します。帰国後も、ブリューゲルを忘れることはありません。「ブリューゲル - 未知の傑作」は、ブリューゲルの没後450周年を記念して、ベルギー王立美術館とグーグル・カルチュラル・インスティテュートが実現したデジタル・プラットフォーム。ブリューゲルの12の作品をオンラインで鑑賞することができるのです。

Brussels, Royal Museums of Fine Arts Belgium (KMSKB)

9. 黄金の水(ビール)を楽しむ

ビールを発明したのは私達フランダース人と言えるかもしれません! そしてこの発明を皆さんとともに楽しみたいのです。春には、香り高き伝統の逸品を味わって祝う、素晴らしいビール・フェスティバルがあります。ルーヴェン・ビール・ウィークエンドに圧倒され、イノベーション・ビール・フェスティバルで新しいビールを見つけ、ブリュッセル近郊のトゥール・デゥ・グーズでランビックやグーズといったスペシャルビールを試してみるのはどうでしょう。陽光きらめく春は「テラシェスウェール」(テラスが楽しい季節)でもあります。日差しを感じたら、外へ出て、屋外で一杯やる季節の到来です。

Beer In Flanders

10. 文化遺産が歴史と出会うところ

フランダースには驚くほどの文化遺産があります。たとえば、ブルージュは5月がベストシーズン。伝統のお祭り、年に一度の聖血の行列 – キリストの受難への敬虔な追悼 – が開催されます。見どころはキリストの聖なる血とされる聖遺物の公開です。大聖堂鐘楼聖母教会といったブルージュの歴史的建造物をお祭りと合わせてめぐると、他では体験できない旅となるでしょう。

(c) Heilig Bloedprocessie vzw / Frank Toussaint
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